ピル(oc)
① 作用機序・・・ホルモン量は妊娠時の1/20だが、妊娠に近い状態になり、排卵を抑え、着床抑制、子宮内精子流入を防ぎます。
② 効果:ニキビ、多毛症、生理不順、不正出血、生理痛、子宮内膜症、貧血
※当院で対応可能なピルは以下の6種:
一部保険適応を除く自由診療です。価格:1,980円(税抜き)から、初診時のみ診察料2,880円(税抜き)がかかります。)
③ ・第1相性、第1世代
・第1相性、第4世代
・第1相性、第3世代
・第3相性、第1世代
・第3相性、第2世代
④ 手順: 問診、血圧測定→使用方法、効果、副作用、注意点説明※内診はありません。
⑤ 導入方法
・Day1スタート・・生理初日から服用、大部分のピル
・サンデースタート・・生理になった最初の日曜日から服用、生理が週末と重ならない
・2周期以降
28錠のみ終えて、翌日(29日目)に次のシートの1日目継続下さい
*生理の有無に関係なく使用
⑥服薬時間 毎日同じ時間帯に内服してください。
(12時間ずれると不正出血をおこす可能性あり)
出来れば、夕食後から寝る前が副作用(頭痛、めまい、嘔気)を避けやすいです。
⑦のみ忘れ時の対応
・1日忘れ服用予定時間前に気すぐ→すぐ1錠、ついで予定時間に予定のピル1錠服用
・1日忘れ服用予定時間に気ずく→予定時間にピル2錠同時に服用
・2日以上忘れる→使用中のシートは中止、廃棄
→次回生理を待って新しいシートから再び服用
⑧消退出血 24日目(23-25日)から5日(4-6日)持続
※2周期生理が無い場合→妊娠を疑います
生理の量 減小40%不変50%
⑨中止後の生理の回復 1ヶ月以内50%
3ヶ月以内99%
⑩副作用 血栓症、発がん
・不正出血・・最初の2,3周期・・・10%以上、その後・・・・・・・4-9%
・嘔気・・・・6% ・下腹部痛.・・1%・頭痛・・.・・4%
・乳房痛.・・・3% ・体重増加.・・0.3% ・めまい
⑪使用注意
・子宮頸がん及びその疑い
・35才以上タバコ15本/日以上
・高血圧、脂質代謝異常、血栓症
・閃輝暗点を伴う片頭痛
⑫定期検査(以下の検査が望まれます)。
・半年ごと・・・血圧、肝機能
・1年ごと・・・子宮頸がん、乳がん検診(当院で検診可能です)
<OC服用禁忌>低用量エストロゲン・プロゲストーゲン配合剤 ガイドライン (案) 平成27年3月
日本産科婦人科学会編
WHO の OC 使用に関する医学的適応基準(WHOMEC)も参照
1) 乳癌の患者
2) 35歳以上で1日15本以上の喫煙者 3) 前兆(閃輝暗点,星型閃光等)を伴う片頭痛 4) 産褥6ヶ月未満の授乳婦 5) VTEのリスク因子の無い産褥21日未満の非授乳女性
6) 手術前4週以内,術後2週以内、および長期間安静状態の患者 7) 抗リン脂質抗体症候群患者 8) 血栓性静脈炎,肺塞栓症,脳血管障害,冠動脈疾患またはその既往歴 9) 血栓性素因のある患者
10) 診断の確定していない異常性器出血
11) 肺高血圧症又は心房細動を合併する心臓弁膜症の患者,亜急性細菌性心内膜炎の既往歴のある心臓 弁膜症の患者. 12) 血管病変を伴う糖尿病患者(糖尿病性腎症,糖尿病性網膜症等)
13) 妊娠または妊娠している可能性のある
14) 高血圧(軽度を除く)
※収縮期160mmHg以上または拡張期100mmHg 以上)
以下検討
15) 本剤の成分に対し過敏性素因のある女性 16) 重篤な肝障害のある 17) 肝腫瘍のある患者(肝細胞癌,肝細胞腺腫) 18) 耳硬化症の患者 19) 思春期前の女性 20) 妊娠中に黄疸,持続性そう痒症または妊娠ヘルペスの既往歴のある患者