4.1 一次性咳嗽性頭痛 Primary cough headache

zutuu-fukuoka

咳嗽によって誘発され、約1分(数秒から数分から2時間)持続する両側性(後頭部)の痛みで、主に40歳以上の男性に起こります。

咳をするとアセチルコリンが分泌し血管が拡張し頭痛が起こると考えられています。

 悪心、嘔吐、めまいや睡眠障害を2/3に伴います。 咳以外にも、くしゃみ、いきみ、ヴァルサルヴァ手技、大笑いなどによっても頭痛が起こります。

治療にはNSAIDS(50-200㎎/日)が有効です。 咳嗽性頭痛の60%は1次性ですが、40%は2次性で小脳扁桃が下に落ち込むアーノルド・キアリ奇形I型(小脳や脳幹を伴う)、溶連菌感染症、髄膜炎、硬膜下出血、脳動脈瘤、副鼻腔炎や低髄液圧症候群に随伴して起こります。