片頭痛とセロトニン 大濠パーククリニック
片頭痛とセロトニン
以前から片頭痛にセロトニン(神経伝達物質)が関与する言われています。
片頭痛の発生機序として
①ストレスにより、アドレナリンが増加すバランスを取るためセロトニンが大量放出されます。
②セロトニン放出の結果、血管が一時的に収縮します。
③脳内のセロトニンが減少します。
④セロトニンが減少することで、血管が拡張します。
⑤その結果、血管周囲に炎症が起こり、血管の周りを取り巻く三叉神経(痛みを感じる)が圧迫を受け、刺激を受けます。
⑥その刺激が、痛みを感知する大脳皮質の「体性感覚野」に伝わり、痛み(頭痛)を生じます。
日常生活においてストレスを安定化するためセロトニンが使われ、常に不足状態になっています。
痛みを抑える作用があるセロトニンが不足することは痛み(頭痛)を感じやすくなります。
また、セロトニンは、朝、脳を覚醒させ、生体リズムを整える作用があるため、セロトニン不足は体内時計を狂わせ、睡眠ホルモンのメラトニンが分泌されにくくなり、不眠症になります。睡眠障害は自律神経のバランスを崩し、血管の収縮・拡張の調整がうまくできないことから血管の血流が急激に変化し、頭痛を発生させやすくします。
以上から、慢性的なセロトニン不足は頭痛を誘発しやすくします。
医)清涼会 大濠パーククリニック
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