女性ホルモンと片頭痛の関係
ライフステージにおける女性ホルモン(エストロゲン、プロゲステロン、FSHとLH)の変化と片頭痛発作の関係をわかりやすく図にしたのが, Simona Sacco等J Headache Pain. 2012 Apr; 13(3): 177–189. Migraine in women: the role of hormones and their impact on vascular diseases です。(図は転載)
月経周期においては排卵期や黄体期後期、妊娠末期、閉経前に女性ホルモン(エストロゲンやプロゲステロン)が減少する時期に一致して片頭痛が増えています。セロトニンの減少を介して片頭痛が増えていると考えられています。 閉経後は頭痛がほとんどなくなります。 当院では月経周期を考慮して問診を重視し、ピル服用、妊娠、授乳中、更年期、ホルモン補充療法などのライフステージに合わせて予防薬やトリプタン製剤、制吐剤、鎮痛剤を使い分けています。