片頭痛の原因 大濠パーククリニック
なぜ片頭痛が起こるかはいまだに十分わかっていません。しかし、片頭痛はセロトニンが関与し、頭蓋内外の血管が過度に拡張する事が原因で起こると考えられています。現在、片頭痛発生には主に血管(セロトニン)説と三叉神経血管説との2つの説が有力です。
血管(セロトニン)説
①ストレスや飲酒、過労、睡眠不足など、頭痛の原因として挙げられる外的要因(刺激)が誘因となって、頭の血管が膨張します。
②次にこれを鎮めようと、「セロトニン」という化学物質が多量に放出され、セロトニンの作用で頭の血管が収縮します。
③頭の血管が収縮したあと、セロトニンは急激に減少して、再度頭の血管が拡張します。
④これにより、血管透過性が亢進し、血液の成分がしみ出して、血管壁に炎症・浮腫炎症が起こります。
⑤この炎症は刺激となって、血管のまわりをとりまく三叉神経を通って脳に伝わり「痛み」として認識されます。
⑥さらに神経からも痛みを起こす炎症性物質である「痛み物質」がたくさん出され、ますます痛みは増強されます。
さらに最近有力なのは三叉神経血管説です。
三叉神経血管説
①不明の刺激により三叉神経の末端が刺激されます。
②サブタンスPやカルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)などの
血管作動性物質が放出されます。
③次いで硬膜や脳表血管の拡張し、
無菌性の炎症(神経原性炎症)が引き起こされます。
④この刺激による興奮が脳に伝えられて
悪心・嘔吐などの反応や頭痛を起こします。
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