放射線専門医による肺CTドック検査
<内容>
肺CT、X線、スパイログラム、(細胞診、腫瘍マーカー、定期健診付き検査もあります。)
肺CT検査はX線を利用して身体の断面を撮影する検査です。胸部X線では20mm以下のがんを発見することは困難ですが、CT検査では5mm程の小さながんを発見することが可能です。また、胸部X線検査では骨、心臓、血管や横隔膜などに隠れて見えない部分も、CT検査では見ることが可能です。大濠パーククリニックで使用している16列マルチスライスCTは、短時間で高精度な撮影が可能、かつ低被曝型です。撮影時間は検査は台の上に仰向けになって1分程度です。
<肺がん>は部位別死亡率1位、がん死亡者の2割を占めています。喫煙者だけでなく、受動喫煙、大気汚染(PM2.5)なども肺がんリスクとなります。
<特徴>
- 日本医学放射線学会認定 放射線科専門医ともう1名の医師によるダブルチェックで読影します。
- 胸部X線では写らない5mm程の小さい影や骨、心臓、血管や横隔膜近くの見えにくい病変でもCT検査では発見できることがあります。
- 胸部X線検査を組み合わせることにより、より的確な診断ができます。
さらにオプションの喀痰細胞診検査※、腫瘍マーカー※※を組み合わせることでさらに精度が上がります。
- 肺ドックCT検査は胸部X線検査と比べるとはるかに情報量が多い検査です。
- 呼吸機能検査のスパイロメーターで喘息や慢性閉塞性肺疾患(COPD)の検査をします。
<検査時間>約1時間
※喀痰細胞診とは、(仮に1日だけの場合は30%の検出率しか期待できません。それが3日分で70%以上、5日分では80%以上の検出率に上がります。)自分で喀痰を採取し、医療施設に提出するのですが、いくつかの注意点があります。
肺がんの30%は喀痰細胞診検査で発見されています。タバコを吸う人の喀痰によるがんの発見率は500~1,000人に1人といわれています。肺の組織から剥がれ落ちて痰に混じったがん細胞を検出する検査です。1回だけの検査ではがん細胞を発見しにくいため、3日にわたって自宅で採取してクリニックに持参していただき検査します。
- 朝起きてから何かを食べる前に採取します。
- 口内を水でゆすいで、きれいな状態にします。
- 咳払いをしたりするなど、痰を排出します。
痰が出にくい場合は1度唾液を飲み込んで深呼吸をすると、痰が出やすくなります。または前かがみになり、胸のあたりを軽く2~3回叩きます。
- 痰は喀痰細胞診専用の容器に入れます。 菌が入り込むおそれがあるため、ティッシュやガーゼを使わない。
- 涼しい場所に容器を保管して、3日間続けます。
※※ 腫瘍マーカーとは、
がん発生に伴い血液中に増加する特殊な蛋白や酵素のことで、がん発見や診断の手助けとなります。当院ではCEA(腺がん)、CYFRA(扁平上皮がん)、ProGRP(小細胞がん)の3種類の腫瘍マーカーを採血で測定します。
<適応> 以下の人に検査をお勧めします。
・タバコを20年以上吸っている 喫煙係数(=1日の本数×年齢)が400以上
・身近に喫煙者がいる
・50歳以上(喫煙者は40歳以上)
・家族や親戚が肺がん等の肺の病気を持っている
・咳や痰(血痰)、息苦しさ、発熱、深呼吸時の胸痛
・アスベスト吸引歴がある
<発見可能な病気>
肺がん(特に末梢型)、悪性中皮腫、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、肺結核、胸部大動脈瘤、心血管疾患(心筋梗塞・狭心症)、動脈硬化などもチェック
<コース価格>
肺ドック ①スタンダード CT,X線 11,850円(以下すべて税抜き)
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肺ドック ②ミドル CT,X線+細胞診 14,630円(税抜き)
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肺ドック ③プレミアム CT,X線+細胞診+腫瘍マーカー20,185円(税抜)
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肺ドック ④ フルコース(プレミアム+定期健診) 24,815円(税抜)
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