< 特発性過眠症>
昼間の眠気には、
1)睡眠時無呼吸症候群(SAS)
2)睡眠不足
3)ナルコレプシー
4) 特発性過眠症
等があります。
大濠パーククリニックでは、1)睡眠時無呼吸症候群(SAS)の検査・治療を行なっています。3)ナルコレプシー4) 特発性過眠症を疑う場合は、専門施設を紹介することもあります。
<特発性過眠症>
夜十分に睡眠を取っているのに、3カ月以上ほぼ毎日、日中に強い眠気に襲われる状態が続く。昼間1時間以上、一度に長く寝てしまう傾向があります。
10代半ばから20代半ばに多い。罹患率はナルコレプシー(1万人に15人)の1/10程度と推定されています。
原因は覚醒・睡眠中枢の異常にあると考えられているが、解明していません。
眠気のほか、めまい、頭痛、動悸、胃痛や腹痛があります。
診断には、日中の眠気を客観的に測定する「反復睡眠潜時検査(MSLT)」を医療機関で行います。
治療は、モダフィニルを中心とした中枢神経を刺激する薬を使用します。
ナルコレプシーでは、「レム関連症状」と呼ばれる「情動性脱力発作」「金縛り」「入眠時幻覚」をよく経験しますが、特発性過眠症はレム関連症状に乏しいことで区別されます。通常10~20分位眠ると目が覚めてさっぱりしますが、2~3時間もすると再び眠気が襲ってきます。