脱毛症の治療で大切なことは、早期治療です。
① <プロペシア錠>フィナステリド(5α還元酵素2型(前頭部や頭頂部の頭皮の毛乳頭細胞に発生)が効果を発揮するのがM型薄毛の内服治療です。
②<アボルブ>デュタステリド(5α還元酵素1型(側頭部と後頭部の毛乳頭細胞に発生)及び2型)に効果があると言われている内服治療です。
フィナステリドと比較して、Ⅱ型5αリダクターゼの阻害能力が3倍、 Ⅰ型に対しては100倍も阻害能力が高いといいます。
③ミノキシジル:ミノキシジル配合外用育毛剤
作用:30年以上使われているミノキシジルの作用機序は未だに全て解明されていませんが、以下4つの機序が考えられています。
-ミノキシジルの作用機序-
1)ミノキシジルが体内で、ミノキシジルサルフェートに変化し血管平滑筋のATP感受性Kチャネル(KATP)を開放して血管を拡張し、毛母細胞への血流を増加させる。
2)KATPの開放は毛組織における細胞のアポトーシス(自然死)を抑え成長期が延長される。
3)毛乳頭細胞のSUR2B受容体を刺激しアデノシンの生成が行われアデノシン受容体を刺激し、成長因子のVEGFの生成を促進する。
4)プロスタグランジンの産生を促進し、毛母細胞の増殖作用のある成長因子IGF-1の産生を促しヘアサイクルの成長期を延長させる。