[caption id="attachment_11258" align="alignnone" width="300"] CT検査は大濠パーククリニック[/caption]
出典:画像診断ガイドライン 日本医学放射線学会
①CT の X 線被曝量と発がんリスク
CT 検査における平均実効線量(頭部2、頸部3、胸部7、腹部8、骨盤6mSv)である。いずれも 10mSv 未満である。
CT での被曝による発がんリスクを推定した論文はいくつかあるが,成人において 100 mSv 以下の CT 被曝 による発がんリスクは極めて小さいと考えられている 。
ここで留意すべきことは,現在の CT による発がんリスクの推定について言及した論文は,ほとんどが広島・長崎 の原爆被爆者のデータを用い LNT 仮説(the linear non-threshold theory)によりリスクを推定している点である。 広島・長崎のデータでは,100 mSv 以下の被曝においてはがんの有意な増加は認められていない。
②妊娠中に CT・MRI は施行可能か ?
一般的な撮像方法による CT・MRIが胎児に 対して有害である事を示す科学的根拠は妊娠中どの時期においてもなく,妊 娠中に施行可能である。