レイボーは新しい片頭痛治療薬

2022年 6月8 日 片頭痛治療薬のラスミジタンコハク酸塩(商品名レイボー錠50mg、100mg)が20年ぶりに新薬として販売されます。

片頭痛の病態には、中枢での疼痛シグナル伝達、及び末梢での三叉神経系の過活動が関係しているとされます。
セロトニン1F受容体は、この疼痛シグナル伝達や三叉神経の過活動を調整しています。
レイボーはセロトニン1F受容体に選択的に結合するジタン系薬剤です。

レイボーは新しいタイプの片頭痛の急性期治療薬です。セロトニン1F受容体に結合し中枢での疼痛シグナル伝達を抑制し、末梢では三叉神経からの神経原性炎症や疼痛伝達に関わる神経伝達物質(CGRP)やグルタミン酸などの放出を抑制することで、血管の過度な拡張や炎症・痛みを抑え片頭痛発作に対する作用を示すことが期待されています。

<長所>冠動脈等の収縮作用を示さないため、息苦しさや締め付け感を生じません。トリプタン製剤に比して、早く効き始め、効果の持続が長いメリットがあります。


◆レイボー服用2時間後に頭痛消失、頭痛改善が認められた。
プラセボ群:消失16.6%、改善55.0%
100mg:消失32.4%、改善80.2%

◆服用24時間後の頭痛消失の持続が認められた割合
100mg群:26.5%

◆主な副作用として浮動性めまい(36.5%)、傾眠(20.7%)、倦怠感(11.1%)、

血管に作用しないので服用後に胸が苦しくなるような副作用がない

 

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<欠点>30分から始まり4時間でおさまる眠気や眩暈などの副作用が多く見られます。慣れてくると、徐々になくなります。

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