麻疹(はしか)
麻疹(はしか)
潜伏期間: 10日から12日
感染力:とても強い。1人の発症者がいたとすると、免疫がない12~14人の人が感染する。
症状:38℃前後の発熱が2~4日間続く、その後、倦怠感、咳、鼻みず、くしゃみと結膜炎症状(結膜充血、目やに、光をまぶしく感じるなど)が出現。
発疹が現われる1~2日前ごろに頬粘膜にやや隆起した1mm程度の小さな白色の小さな斑点(コプリック斑)が出現し、発疹出現後2日で消失。
発疹が出現、耳後部、頚部、前額部から顔面、体幹部、上腕におよび、2日後には四肢末端にまでひろがる。
発疹出現後3~4日間続いた発熱は解熱。発疹は黒ずんだ色素沈着となり、しばらく残る。
合併症:30%、その約半数が(細菌性、ウイルス性)肺炎で、脳炎の合併例もある、
予防:麻しんの患者さんに接触した場合、72時間以内に麻しんワクチンの接種をする
ワクチン接種後の副反応:
1回目
・発熱約13%(2週間以内)
・発しん数%(1週間以内)
・じんましん約3%、
2回目
・接種局所の反応
卵アレルギー: ほとんどない
現在、日本では全年齢人口の100万人に1人、15歳未満人口の100万人に数人が1年間に新たに発症しています。
麻疹が全数届出になった2008年の届出数は11,013例。
WHOにより日本が麻疹排除国と認定された2015年以降2018年までに、日本では1年間に35人から282人の麻疹患者が報告されています。
2019年は744例と増加?
2020年は12例、2022年は全国で6人だった。
2023年5月にインドで感染した男性と新幹線で同じ車両の2人が感染し、抗体を持っていない若者の感染が危惧される。もし、妊婦が感染すると、流早産になる可能性が高くなりことから、麻疹や風疹については、パートナーも含めた抗体の検査やワクチン接種が望まれる。
麻疹ワクチン価格
ワクチン価格(1回、税込)
麻疹 5,500円
MR(麻疹・風疹) 10,490円
予約制です。
・妊娠初期で麻疹にかかると31%が流産するほか、中期以降でも9%が流・死産、24%が早産する と言われています。
・以前は終生免疫を獲得するといわれてましたが現在ではワクチン接種によっても5%-20%は抗体ができなかったり、その獲得免疫の有効期間も5-10年とされています。30代及び26歳以下が低く、30歳前後の女性の約30%が麻疹に対する免疫が陰性と推測されています。 ・ 分娩直前の感染で、新生児が分娩直前もしくは分娩直後に母体が発症したときは先天性麻疹になる可能性があります。そのため分娩直前に発症した場合は子宮収縮抑制剤などを使用し分娩を発症から7日間ほど遅らせることがあります。
・抗体のない母親から生まれた新生児がワクチン接種する前に罹患すると重症化することが多いと言われています。
・ 尚、妊娠期間中に感染すると風疹の場合のように先天奇形の増加はありません。
医)清涼会 大濠パーククリニック
頭痛外来
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