ディナゲスト/ジエノゲストは子宮内膜症に有効
ディナゲスト錠の情報
適応
- 子宮内膜症
- 子宮腺筋症に伴う疼痛の改善
服用方法
- 生理周期2~5日目から内服開始。
- 食事に関係なく、一日2回服用
- 0.5mg錠から開始し、1ヶ月後1mg錠に増やす。
- 生理は起こりにくくなる。
- 月経がきたら新しいシートを飲み始める。
副作用
不正出血(90%)、頭痛、めまい、乳房緊満感、不正出血の持続による外陰部のかぶれ・かゆみ、眠気、倦怠感、貧血、しびれ、体重増加、動悸、発汗、不眠、不安、便秘、下痢、腹痛、胃部不快感、イライラ感や抑うつ(5%)、脱毛(3%)
不正出血について
服用開始から3~6か月の間不正出血が続きやすい。
機序:エストロゲンの産生が抑制され、子宮内膜が薄く形成され、プロゲステロン作用のため分泌期状態に変化し、分泌期状態の薄い子宮内膜は通常の厚さの子宮内膜より剥がれやすく性器出血が起こりやすくなる。
出血時の対応:出血が続く場合、ディナゲスト錠0.5mgの服用をやめると、大部分は1~2週間で出血が止まる。その後、服用終了後1か月程度で月経が回復する。周期投与に変える場合もある。
乳腺への影響
乳腺に関しては、乳腺症が縮小する報告はあるが、乳がんが増える副作用は報告されていない。通常通りの乳がん検診を受けていればよいと思われる。