原発性腋窩多汗症の治療
1)エクロックゲル
交感神経から出る神経伝達物質のアセチルコリンがエクリン汗腺のムスカリン受容体に結合し汗腺を刺激することで、多量の汗が分泌されます。
・エクロックゲル5%の有効成分、ソフピロニウム臭化物がエクリン汗腺のムスカリン受容体と結合することでアセチルコリンの結合を阻害し、発汗を抑制します。
・試験では単剤で80%の方で汗が抑えられ、60%の方は日常生活に支障が無くなる程度まで改善
・効果が出るまでの期間も2週間
・12才以上
・1日1回塗布
・薬価は、約3割負担1,462円/1本(20g)2週間
2) ラピフォートワイプ2.5%(有効成分:グリコピロニウムトシル酸塩水和物)がエクリン汗腺のムスカリン受容体と結合することでアセチルコリンの結合を阻害し、発汗を抑制します。
* パウチタイプの外用剤
* 1日1回の塗布
* 塗布後、20~30秒で薬液が乾燥
* 9才以上
* 平均発汗重量が50%以上改善した患者の割合は、2週目に92.9%
* 薬価は、約260円/1包(1回分)
* 14日分で1100円程度
* 緑内障、前立腺肥大症の方にはご使用できません。