MENSTRUATION
生理不順
生理不順と、その対応
こんな悩みありませんか?
まず、正常な生理とは?
生理の定義・・・
『約1ヶ月の間隔で自発的に起こり、限られた日数で自然に止まる、子宮内膜からの周期的出血』のことを月経といいます。
標準的な月経の周期とは???
標準的な月経は、月経周期が24-38日、月経が8日以下に終わります。
生理がこない場合に、妊娠をしていたというケースももちろんあります、それ以外にも生理不順の原因となる疾患があるため下記のような検査を行います。
※ 思春期の女性の場合は、内診の必要な検査
(経腟超音波検査など)は行わずに
経腹超音波検査で代用することも可能ですので安心して受診してください。
正常な月経の基準
正常な月経の基準から外れる以下のような状態を、月経異常と判断します:
初経年齢について
- 正常:12歳頃
- 早発月経:10歳未満で月経開始
- 遅発月経:15歳以降で月経開始
月経周期について
- 正常:25~38日
- 頻発月経:24日以下の周期
- 希発月経:39日以上の周期
- 周期の正常変動:6日以内
月経量について
- 正常:20~140g
- 過少月経:20g以下
- 過多月経:140g以上
月経持続日数について
- 正常:3~7日
- 過短月経:2日以下
- 過長月経:8日以上
月経不順にはさまざまな理由があります!
思春期は特に月経周期が乱れやすいです。ダイエットや運動のしすぎ、肥満、寝不足、ストレス(最も多い)等が主な原因で、それらを改善することで自然と月経周期は戻っていきます。逆に、18歳以上の繰り返す月経の不順や、や3ヶ月以上月経が止まっている状態では、原因が多岐にわたります。
主な原因は?
生活習慣関連
- 過度なダイエット
- 運動のしすぎ
- 肥満
- 寝不足
- ストレス(最も多い原因の一つ)
これらの要因による月経不順は、生活習慣の改善により自然と正常な周期に戻ることが多いです。
医学的要因
特に18歳以上で繰り返す月経不順や、3ヶ月以上月経が止まっている場合は、以下のような疾患が隠れている可能性があります:
- 甲状腺疾患
- 高プロラクチン血症(脳下垂体腺腫や薬剤性)
- 多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)
- 卵巣腫瘍
- その他の内分泌疾患
検査は何をするの???
生理がこない場合に、妊娠をしていたというケースももちろんあります、それ以外にも生理不順の原因となる疾患があるため下記のような検査を行います。
基本検査
- 妊娠反応検査
- 月経不順の最も一般的な原因の一つが妊娠であるため、まず確認します
- 血液検査
- 性ホルモン値の確認
- 血小板数
- 凝固系検査
画像検査
- 超音波検査
- 子宮・卵巣の状態確認
- 思春期の方は経腹超音波検査で対応可能
- 必要に応じてCT検査
※思春期の患者様への配慮: 内診を伴う経腟超音波検査の代わりに、経腹超音波検査で代用可能です。安心してご受診ください。
ホルモン検査
- エストロゲン
- プロゲステロン
- FSH(卵胞刺激ホルモン)
- LH(黄体形成ホルモン)
- プロラクチン
- 甲状腺ホルモン
思春期の女性の場合は、内診の必要な検査(経腟超音波検査など)は行わずに経腹超音波検査で代用することも可能ですので安心して受診してください。
治療は何がある?
治療方法
原因に応じて、以下のような治療を組み合わせて実施します:
生活習慣の改善
- 適切な栄養摂取と体重管理
- 運動量の調整
- 十分な睡眠
- ストレス管理
薬物療法
- ホルモン療法
- 排卵誘発剤
- 漢方薬治療
原因疾患に対する治療
- 甲状腺疾患の治療
- 高プロラクチン血症の治療
- PCOSに対する治療
当院では、患者様の年齢や症状、原因に応じて最適な治療プランをご提案いたします。特に思春期の患者様には、できるだけ負担の少ない検査・治療方法を選択し、安心して治療を受けていただけるよう配慮しております。月経不順でお悩みの方は、お気軽にご相談ください。