PILLS

ピル

ピルの種類

低用量ピル

低用量ピル

低用量ピル

低用量ピルは、女性ホルモンと呼ばれる卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)を成分に含む薬です。生理に関する症状の緩和や、望まない妊娠を防ぐために使用します。保険適応されるピルとされないピルがあります。

ピルの種類

  • 第1世代 1相性 保険適用 超低用量・低用量

    黄体ホルモン名:ノルエチステロン

    月経困難症(生理痛)の保険適応で使用します。

    ルナベルULD フリウェルULD ルナベルUD フリウェルUD
  • 第4世代 1相性 保険適用 超低用量

    黄体ホルモン名:ドロスピレノン

    超低用量ピル。月経困難症(生理痛)の保険適応で使用します。

    ヤーズ ヤーズフレックス
  • 第1世代 3相性 低用量

    黄体ホルモン名:ノルエチステロン

    シンフェーズ
  • 第2世代 1相性 超低用量

    黄体ホルモン名:レボノルゲストレル

    ジェミーナ
  • 第2世代 3相性 低用量

    黄体ホルモン名:レボノルゲストレル

    トリキュラー ラベルフィーユ アンジュ
  • 第3世代 1相性 低用量

    黄体ホルモン名:デソゲストレル

    マーベロン ファボワール

※輸入品ピルは医薬品副作用被害者救済制度の
適応外ですので、当院では扱っていません。

※ジェネリック(後発品)も扱っています。

※国産全ピルを扱っています。

途中でピルの種類を変える時は医師にご相談下さい。

新しい低用量ピル
アリッサ配合錠

2024年9月承認 保険適用

日本初のエステトロール配合ピル

概要

従来のピルと異なり、血栓症のリスク低減が期待される新しい世代の治療薬です。 子宮・卵巣に選択的に作用し、血管内皮細胞や肝臓への影響が少ないことが特徴です。

処方情報

  • 1日1錠を毎日一定の時刻に服用
  • 28日間連続投与(ピンク色の実薬24錠+白色のプラセボ4錠)
  • 薬価:5,056円(3割負担:約1,500円)
  • 新薬のため、1年間は1ヶ月処方となります

特徴と作用機序

1錠中にエステトロール水和物15.0mg、ドロスピレノン3.0mgを含有する配合薬です。

エステトロール(E4)の特徴

従来のピル(EE2配合)との違い:

  • 天然型エストロゲンを使用
  • 子宮・卵巣に選択的に作用

期待される効果:

  • 血管内皮細胞や肝臓への影響が少ない
  • 血栓症のリスク低減

副作用と注意事項

主な副作用

  • 月経中間期出血(74.8%、約1ヶ月で改善)
  • 重度月経出血(16.8%)
  • その他(5%以上):希発月経、骨盤痛、頭痛、悪心、乳房痛

重要な注意事項

  • 血栓症(四肢、肺、心、脳、網膜など)の可能性があり、定期的な経過観察が必要
  • 投与開始前に、禁忌事項や患者背景の確認が必要

その他の重要情報

  • 重要な潜在的リスク:乳癌、良性及び悪性の肝腫瘍、子宮頸癌、器質性疾患の増悪
  • 海外では経口避妊薬として12の国または地域で承認済み(2024年6月現在)
  • 国内第III相試験で有効性および安全性が確認済み

作用機序

ホルモン量は妊娠時の1/20ですが、妊娠に近い状態になり、排卵を抑え、着床抑制、子宮内精子流入を防ぐことで妊娠しにくくなります。

使用上のメリット

  • 妊娠回避率は99.8%と非常に高い
  • 生理痛の軽減、月経量の減少
  • ニキビの改善(ビタミンB6併用は有効)
  • 月経前症候群(PMS)の改善
  • 疾病予防と治療(子宮内膜症、PCO(多嚢胞性卵巣症候群))

使用方法

内服開始

周期投与(28日に1回月経があります)初回は月経初日から服用始めます。28錠タイプだと色が変わる(休薬期)24錠目あたりから生理様の消褪出血が5日間程度続きます。

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前回処方分が無くなる前に来院

2回目の受診。薬がなくなる前に受診ください。副作用の確認や2シート目以降の服用方法を説明します。

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2シート目以降

2シート目以降の服用。28錠飲みきったら、翌日より新しいシートの1錠目から飲み始めてください。

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継続

3回目以降の処方。複数月の処方も可能になります。

※なお、2周期生理が無い場合は妊娠も疑われます。(ピルによっては経血量が極端に減り生理が来ない場合もあります)

使用できない場合(禁忌)

  • 35才以上でタバコを1日15本以上喫煙されている方
  • 閃輝暗点を伴う片頭痛
  • 血栓症の既往のある方
  • 高血圧、脂質代謝異常、糖尿病でコントロール不良の方
  • 子宮や乳房など婦人科がんや腫瘍で処方ができない疾患

定期検査(望まれる)

  • 半年ごと:血圧、肝機能検査
  • 1年ごと:子宮がん、乳がん検診

飲み忘れ時の対応

1日忘れ服用予定時間前に気づく

すぐ1錠、その後予定時間に予定のピル1錠服用

1日忘れ服用予定時間に気づく

予定時間にピル2錠同時に服用

2日以上忘れる

使用中のシートは中止→次回生理を待って新しいシートから服用を再開

副作用

  • 不正出血:最初の2、3周期…10%以上、その後…4~9% (6ヶ月以内にほとんど消失)
  • 嘔気:6%
  • 下腹部痛:1%
  • 頭痛:4%
  • 乳房痛:3%
  • 体重増加:0.3%
  • めまい
  • 血栓症

※血栓症早期発見のDダイマーを院内で15分で測定できます。

料金

項目 料金(税込)
初診時診察料 2,880円
1シート 1,980円〜

※国産のピル全種類扱っています。

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