PILLS

ピル

もっと知ってほしいピルのこと

ピルの種類

生理日調整ピル

生理日調整ピル

中用量ピルを用いて、受験や部活、旅行といったイベント日での生理を避けたい時に、ピルを服用し予定より前や後ろに生理予定日をずらします。すでに低用量ピルを服用している方は、服用タイミングの調整での生理日の移動ができます。

血液検査や内診は不要です。

生理を早めるか遅くするか

生理を早めるか遅めるかに関しては、受診時に両方選択可能な場合は、 イベント時にピルを内服しなくて良くなる生理を早める方法をお勧めします。(ずらしたい生理の1ヶ月以上前に受診)

早める方法を行ったが、生理をずらせなかった場合は、妊娠していないことが確認できれば、その後遅らせる方法も行うことができます。

早める場合、遅くする場合の違い

生理を早める場合 生理を遅くする場合
ピル内服開始のタイミング ずらしたい生理の前の生理の開始から3〜5日 移動させたい生理の5〜7日前
使用するピルの種類 中用量ピル ノアルテン 中用量ピル ノアルテン
メリット イベント中は内服不要 中用量ピルの場合、1週間前からでも移動できる
デメリット 約1ヶ月前から準備が必要となってしまうこと 大事なイベント中に服用が必要 中用量ピルの場合、妊娠の可能性に注意が必要

使用する薬剤

生理を移動させるために使用するホルモン剤には次の2つがあります:

  • プラノバール(中用量ピル:エストロゲンとプロゲステロン)
  • ノアルテン(黄体ホルモン単剤。40代以上の方、中用量ピルが使用できない方に使用。)

プラノバールとノアルテンの違い

プラノバールは、女性ホルモンが合成された中用量ピルであり、ノアルテンは黄体ホルモン製剤です。 生理移動に関する効果に関しては、プラノバールの方が高いですが、ホルモンの配合量が多いため、吐き気などの副作用が出る可能性が高くなります。 一方でノアルテンは、プラノバールと比較すると効果は低くなりますが、吐き気や血栓症の副作用のリスクが低くなります。 一人一人に合った方法をご相談の上選択しますので、気軽にご相談ください。

月経不順がある方は、低用量ピルで自分の生理をコントロールしませんか?

中用量ピルはどうしてもホルモン量が多いため、副作用が強く出ます。元々月経不順などがある場合は、低用量ピルで安定させ、そのピルを使用して、イベント時の生理をずらすこともできるようになります。

注意点や処方できないケース

生理をずらすこと自体には特別問題はなく、元来の生理不順がなければ、内服を数日で消退出血があり、その後は元々の生理周期になります。 ただし、理論上、血栓症(深部静脈血栓症)のリスクは0ではありません。

血栓症(深部静脈血栓症)は、ふくらはぎの静脈に血液の塊(血栓)が形成されることで血管が詰まってしまい、場合によっては血栓が、心臓へ戻る血管の中を流れ肺の血管まで飛び、肺塞栓症という疾患を引き起こすことがあります。

血栓症を疑う症状には以下のような症状があります。内服中に次のような症状が出た場合は内服をすぐに中止し当院にご連絡ください:

  • 胸痛
  • 呼吸困難
  • 咳血
  • 咳き込み

生理をずらすための流れ

Q&A

よくある質問

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