便潜血検査は大腸疾患の早期発見に有効です
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便潜血検査についてお話しします。
便潜血検査とは、便に血液が混ざっているかを調べる検査です🩸この検査は、
大腸がんのスクリーニング検査として最も広く使用されている簡便な検査方法です。
血液中の赤血球に含まれるヘモグロビンという色素を検出することで、大腸がんの早期発見に役立ちます。
大腸がんは、死亡数では女性で第1位、男性では肺がんに次いで第2位となっています。便潜血検査で陽性になった方の約3.8%が初期の大腸がんであることが分かっています。
【検査の受け方】
- クリニックに電話で申し込み、採便容器を受け取りにお越しください
- ご自宅で採便スティックを使い、便の表面をまんべんなく採取
- 2日分の便を冷蔵庫か25℃以下の冷暗所で保
- クリニックに提出
- 約1週間で結果が出ます
【検査結果が陽性だった場合】
便潜血検査で陽性と判定された場合は、必ず大腸カメラによる精密検査を受けることが大切です。
陽性の原因となる病気には、大腸がんの他にも下部消化管の潰瘍、ポリープ、炎症性腸炎、痔などがあります。
厚生労働省の2019年度の報告によると、大腸がん検診(問診と便潜血検査)を受けた方の約5.92%が陽性(要精密検査)となり、その中で実際に大腸がんと診断された方は2.79%でした。 大腸がんの発見率は、進行がんで60~75%程度、早期がんで30~40%程度と言われています。
定期的な検査が重要で、毎年検査を受けることで死亡リスクが約33%減少し、2年に1回の検査でも13~21%減少するという報告があります。
ご不明な点がございましたら、お気軽に当院にお尋ねください。