内科

亜鉛欠乏症

低亜鉛血症(亜鉛欠乏症).

 作用:

亜鉛は蛋白合成(アミノ酸代謝)に関わる酵素のはたらきに必要なため、不足すると蛋白合成が低下し、免疫機能の低下にもつながります。

 

②症状:

「皮膚炎・脱毛」「貧血」「味覚障害(舌炎)」「発育障害」「性機能不全」「食欲低下」「下痢」「骨粗しょう症」「キズの治りが遅い」「感染しやすい(易感染性)」 。

亜鉛欠乏症診療ガイドラインから


 

③亜鉛の1日の摂取基準では1日の摂取の推奨量は18~74歳の男性で11mg、75歳以上の男性で10mg、18歳以上の女性で8mg

日本人の食事摂取基準(2020年版)から


 

④基準範囲:においては、基準範囲を 80 ∼130μg/dL 、60 ∼ 80μg/dL 未満を潜在性亜鉛欠乏、60 μg/dL 未満を亜鉛欠乏

日本臨床栄養学会の「亜鉛欠乏症の診療指針」から

⑤治療:

 

1)ノベルジン錠25mg:亜鉛含有量25mg、

 

開始時25~50mg1日2回、最大量50mg3回です。

 

1-2か月後に血清亜鉛値を確認し、その後も1-2か月ごとに血清亜鉛値を測定し、投与量の調節

 

通常は3-6か月の内服期間が必要

 

2)プロマックD錠、顆粒(成分:ポラプレジンク):亜鉛含有量17mg

 

過剰に摂取した場合の副反応:

吐き気、嘔吐、食欲不振、胃痙攣、下痢および頭痛など

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