二次性頭痛とは
二次性頭痛の原因の中には、くも膜下出血など緊急を要したり死につながる頭痛が含まれているので、常にこれら二次性頭痛を念頭において診察しなければなりません。
1.頭頸部外傷・傷害による頭痛(例:外傷後頭蓋内血腫による頭痛)
2.頭頸部血管障害による頭痛(例:くも膜下出血)
3.非血管性頭蓋内疾患による頭痛(例:脳腫瘍)
4.物質またはその離脱による頭痛(例:薬剤の使用過多による頭痛(薬物乱用頭痛))
5.感染症による頭痛(例:髄膜炎)
6.ホメオスターシス障害による頭痛(例:飛行機頭痛、睡眠時無呼吸性、高血圧)
7.頭蓋骨、頸、眼、耳、鼻、副鼻腔、歯、口あるいはその他の顔面・頸部の構成組織の障害による頭痛あるいは顔面痛(例:顎関節症)
8.精神疾患による頭痛(例:心身症)
推奨:二次性頭痛を疑うのは、つぎのような場合です(推奨のグレードA)。
1.突然の頭痛
2.今まで経験したことがない頭痛
3.いつもと様子の異なる頭痛
4.頻度と程度が増していく頭痛
5.50歳以降に初発の頭痛
6.神経脱落症状を有する頭痛
7.癌や免疫不全の病態を有する患者の頭痛
8.精神症状を有する患者の頭痛
9.発熱・項部硬直・髄膜刺激症状を有する頭痛
(日本頭痛学会HPより引用)